選び方のポイント
前項で基本的なタイプを説明しましたが、実際の就職活動では、面接を受ける企業の業種によって、スーツの着こなし方を多少変えていく必要が出てきます。
例えば銀行や証券などの金融系ならフォーマルなスーツが好まれる傾向ですし、逆にアパレル系や広告宣伝系などでは、自らの個性やセンスをアピールした方がいい場合も結構あります。
就職活動のシーズンともなると、学生を対象としたリクルートスーツを低価格で販売することが多くなりますが、一般的な男性がスーツを買う店舗で選んでも全く構いません。品質のいいものは、就職活動での面接専用のスーツではなく、就職をしてからも長く着ることができる、ビジネススーツとなります。
リクルートスーツとして販売されているのは「3つボタン」が多く、カラーは黒や紺、グレーの無地のものですが、決め手となるのは、サイズがぴったりのものを購入するということです。必要以上に大きいものだとだらしなく見えてしまい、印象も良くありません。自分で判断しにくい時は、店員さんと相談して試着しながらサイズを測ってもらった方がいいでしょう。
肩幅は以後もそんなに変わるものではないので、ぴったりのものを選べばOKです。胸周りは10cm程度の余裕を持たせるようにしてください。ウエストは食事後などでは案外変化しますので、少し余裕を持たせる必要があります。着丈は腕を下ろした時に指先の第2関節までが軽く曲がる程度がいいでしょう。これが長いと胴長イメージになりやすくなります。袖丈は手のくるぶしが隠れる程度で、シャツの袖が1cmほど出るのが目安です。裾の長さはかかとから1cm~2cm上が一般的です。